ケイズファームの日記

京都市の里山暮らし

塩ビでスピーカー作り

ちょっと前からスピーカー作りを始めました。

 

最初ダンボールで箱型を試作して、

次は木の箱かな、と思ったらアンプが壊れて保留になって、その間、色々考えたんですよね。

 

木で作るのもいいんだけど、たいした工具がないし上手に出来なさそうだな、と。

それより竹を使って筒型のスピーカーやら、植木鉢を改良して陶器スピーカーが良いんじゃないか、とか。

 

とりあえず筒型で色々試してみることにして、早速コメリで塩ビを買い込んで試作。

 

スピーカーユニットは5cm径の安物。最初は色々雑に扱うだろうし、これで色々試します。

 

5cmのユニットだと、内径50ミリの塩ビがあるのでフィットします。

 

とりあえずシンプルに、内径50ミリの塩ビに、45度の角度のついた継手(エルボと言います)出口にも90度のエルボをつけてみた。

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ふーむ、良い感じです。

ちょっと塩ビのボワっとした音が反響しますが、中に布地を貼るとシンプルで素直なスピーカーになるでしょう。

 

この後、ユニット部分はそのままで継手を工夫して50ミリより細い管で試してみましたが、やはり元の50ミリ管一本が低音のバランスがよろしい。

細く絞ると笛っぽくなるのか、特定の周波数の強調が聴こえて気持ち悪いです。

「コッコンッコッコッコッ」みたいな。

まぁ50ミリのユニットを使っている、という条件ありきですが。

 

次、ネットで遭遇した「波動スピーカー」なるもの。

こういう形をとります。

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左右にスピーカーユニットを取り付け、真ん中で音を排出。

左右から音がぶつかり、打ち消し合いそうであまり良くなさそうなんですけどね。

意外とスッキリして聴こえます。

ただ、ユニットが外を向いているので、クッキリとは聴こえないですね。

逆にうるさくもないので、BGMには向いているかと。

 

で、エルボで角度をつけてみた。

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こっちのがまだ良いですね。音が飛んでくる感じがして。

この形なら、テレビ用のスピーカーとして設置しやすいかも?

 

ここまで聴いた感じとしては、結局最初のシンプルな作りが一番良い。笑

波動スピーカー型は面白そうなんですけどね。

 

さて、ここからが塩ビの真骨頂で。

太さの違う塩ビを重ねることによって、音の通り道を長くさせて低音をかせぐ手法を試す。

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図の補足: 図にユニットが書かれていませんが、上を向いていると思ってください、矢印はスピーカーの裏側から出た音のイメージです。

 

最初から塩ビを重ねる方式を狙っていたので、30、40、50ミリの塩ビを買ったのですが...

いざ重ねてみるとちょっと狭すぎです。

 

管自体に厚みがあるので、10ミリの口径の違いだとかなりギリギリ、せめて15ミリ違いくらいでないと。

 

ものは試しと、3重で重ねてやってみましたが、こりゃダメ。

隙間が細すぎて音の通り道というより、空間を狭めてる効果しかない感じです(結局30ミリ管の音が出ている、みたいな)。

 

では3重はあきらめて、2重の効果だけ試してみるべ、と30ミリと50ミリを使ってみる。

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色々考える人はいるもので、これは「リングダクトスピーカー」という形になるそうです。

(ちょっと違ったらごめんなさい)

 

ただ、かなり適当に作ってしまったせいか、これも低音強化の効果はさほど感じず。

結局、今回で一番好みだったのは、最初の「50ミリ管に折り返しなし入り口と出口にエルボ」でした。

 

近所のホームセンターに65ミリ管がたしか売っていたので、50ミリ管にユニットつけて、リングダクト式を試してみようと思います。直立できるように工夫したら見た目も良くなるのではないでしょうか。

屋根の瓦が大雪で破損、修理。

タイトルそのままです。

年末に結構雪が積もって、気づいたら屋根が破損していました。

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去年は台風・大雨と色々あったので、地域でも屋根をブルーシートで覆っている家が目立ちます。

 

しばらくは古民家でもシートをかけて水分が染み込まないようにしていました。

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土が露出していると一気に廃屋感が出てしまい、なんとも悲しい見た目に。

 

不幸中の幸いで、貴重な冠瓦は雪の上に落ちていて無事でした。

仕方ないので、登って直すことに。やれやれ。 

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↑ 酷いもんです。

 

屋根から見た景色は中々。

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さて、破損箇所は屋根の角で平面ではなく、どうなっているのか謎。

構造を理解するために、瓦をめくって調べてみた。

 

粘土質の土を盛り、その両端に電車のレールみたいに細い角材を2本配置。

その上に長方形の瓦を並べる、隣同士を針金で結んで固定する。

それを上に3段積み重ねて、その都度、粘土でサンドイッチ。

最後に冠瓦、さっき言ってた貴重な瓦、この半筒状の瓦を並べる。これも下から針金を回して固定。

 

こんな感じで重ねて ↓

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半筒状の瓦を乗せる ↓ 筒の中にも盛り土して密着させる。

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しかし、土台の盛り土がもう粘土っぽさをなくして、サラサラな土に変わっていました。だから雨が降ったらバラバラと流れでてしまうのですね。

 

ホームセンターで簡易セメントを買ってきて、土台の外側を補強。

固めのセメントを手で団子状にして、土台に直接塗りこみましたが…

どんな見た目に仕上がるやら。あと何回か補強作業が必要になりそうです。

 

しかも仕上げ中に雨の気配が。

急いで拭き掃除して、またブルーシートをかけて撤収しました。

 

ここの他にも、2箇所瓦がなくなっており、屋根板が露出していたので早めに直せて良かったです。とはいえ屋根板はずいぶんと濡れてしまっていたので、心配といえば心配。

 

屋根のトラブルは絶対放置してはいけません。

水が屋根板に入るとどんどん木が悪くなり、雨漏りや、板の腐りに繋がります。

とはいえ、瓦の屋根はゴム足袋を履いていてもすべりやすいので危険です。

業者に任せ、自分では登らないでくださいね。

 

おしまい

味噌は冬に仕込む

冬といえば味噌作り、今年もやります。

 

去年はたしか大豆2kg、麹2kgで仕込みました。

家族に配ったら手元に全然残らなかったので、今年は倍量だ!!

 

まずは大豆を水に漬けて吸水させる。

これは前日夜にしないといけませんので、味噌作りはその日の思いつきでは出来ません。

 

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吸水が終わった大豆、これで一部なのですが圧倒的量にビビり気味。

 

塩と麹が必要です。麹の写真は忘れました。

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大豆・麹・塩の割合は、大豆と麹は同量、塩は大豆の40~45%くらいで作っています。

つまり大豆1kgなら麹1kg、塩は430g前後くらい。

 

大豆は圧力鍋で煮込みます。

圧力鍋には大豆を入れすぎてはいけません、鍋の容量の3分の1くらいが目安だそうです。

 

なぜかというと、大豆は茹で始めに泡が出ます。

これが圧力鍋の弁を塞ぐと蒸気がうまく抜けずに大変なことになります。

そこで、まずは蓋をせずに大豆を火にかけて、アクの泡がブワっと上がるまで待ちます。水の量は大豆がヒタヒタになるくらいでOK。

 

泡を取り除いたら、蓋をして弱火で15~20分くらい。

仕上がりは、指で大豆がすり潰せるくらいが目安。

 

大きなタライにあけてマッシャーでつぶします。

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何が大事って、道具ですよ、ドーグ。

大きなタライが複数、頑丈なマッシャー、これ必須です。

潰した豆を置いておくのにもスペースが要りますから、ボウルやタライ、ザルは沢山ご用意ください。

 

潰します。

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荒熱がとれたら麹と塩を混ぜ込んで、保存容器に入れて終了なんですけどね。

今日は量が多いので、何セットも繰り返しです。

 

減らない大豆。

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減らない大豆、半分地点くらい。

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潰した大豆を置いておく容器が大事と言ったでしょう?

仮置きする場所がなく、保存容器の手を借りることに、やれやれ ↓

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圧力鍋の大きさで作業時間が大幅に変わります。

今回は4時間コースでした。

 来年は圧力鍋もう一個買って2個でやろうかなぁ...

 

 

あとは保存容器に空気が入らないように詰め込みます。

容器はよく消毒しないといけません、なにせ半年くらいは放置しますので清潔に。

大豆を団子にして投げつけたり、パンチしたり、まぁお好きに。

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みっちり詰めましたら、表面に振り塩をします、これもやはりカビ予防。

蓋を閉める前に、容器のフチもアルコールなどでキレイに殺菌。

ラップをかけて重しをして蓋をする。

良い重しがなかったので、この辺はまた後でやります。

 

完成。
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今回はこれが3つ出来ました、味噌は15キロくらい。重い。

 

去年はツボではなくジップロックに入れて保存していました。

これは置く向きを変えるだけでカビ対策が出来て良かったのですが、今回は量が多すぎて正攻法になりました。

 

時間もかかり、ちょっと作り過ぎた感があるので、来年は大豆3キロにしようかな。

 

以上。

きんきょう

近況です。

 

寒いです、すでに雪が積もっています。

 

今年の畑作業ももうお終いかしら。

あとは自分達で食べる野菜を少しずつ消費するくらい。

3月くらいまでは耐える季節です。

 

でも寒い時期の野菜っておいしいんですよねぇ、味が強いですよ。

 

そうそう、古民家の民泊許可申請は順調です。

あとは役所の立ち合い検査があり、許可証が送られて来て、営業開始です。

まぁ年を越したくらいだろうな。

 

外は寒いので屋内作業が増えました。

で、これを買った ↓

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デジタルテスター。これで配線に問題がないか調べたりします。

最近、機械いじりにハマっている延長です。

 

今までは農業関係の機械ばかりでしたが、今回は電化製品。

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誰かにもらった扇風機、動かなかった。

正確には、ボタン部分は電気が通っているけど、羽が回らない感じ。

見ての通り、分解途中。

 

ここに行くまでに、まず羽の方を分解して、ホコリを掃除したんですけどね、組み直しても変化なし。

 

これは基盤が悪いか、どっか断線しているな、と。

そんなこんなもあってテスター買ったわけ。

 

結局、基盤には特に問題が見られず。

(というか見分けられるほどのスキルがありません)

 

せめて配線はテスターでチェックできるな、と一本ずつ、導電をチェック。

扇風機の下から羽がある上の方に伸びているのは4本くらいしかなかったですから、たいしたことありません。

 

結局問題はこれ ↓

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下から伸びてきた配線が何かしらのパーツに繋がっていて、そのあたりを導電チェックしてみたら見つけました。この赤丸のパーツが絶縁状態です。

 

抵抗みたいにみえるけど、調べたところヒューズの1種らしい。

とりあえず直結して動作確認してみるべ。

 

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で、無事回りました。

安全のためにヒューズがついてるので、取ってしまうのは心配ですが...ま、また買ってきて繋いどけばいいでしょう。

 

次、エレキギターを大掃除しました。

 

そりゃ外側はちょこちょこ掃除しますが、内部開けたりはしません。

ちょうど機械・電気の勉強をしているので、良い機会。

ネットでギターの配線やボリュームとトーン回路の仕組みを調べて準備はOKです。

 

いざ開けてみる ↓

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画像上の金属がボリューム、手に持っているのがトーン、左がジャック。

これらをパーツクリーナーで掃除して、オイルスプレーで潤滑させる。

(パーツクリーナーは神グッズです)

 

なぜ、赤丸でトーンを囲っているかというと、セオリー通りではない配線をしているからです。赤丸の中の赤い部品がコンデンサーなのですが、 よくある繋ぎ方ではない。

 

それでも一般的な動作をしていたので驚いたのですが、なぜこの繋ぎ方でそういう挙動を理解するのに時間がかかりました。基礎がない人間はダメですね。

 

ともあれ、ホコリも飛ばし、電気系統の掃除が終わり、きっと良い音を奏でてくれることでしょう。

 

おまけ

納屋にあったオイルランプを復活させました。

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錆びついた耕運機のドレンボルト 最終決戦

ケイズファームは現在、耕運機(正確には管理機)を2台所有しています。

 

1台は中型。

かなり重くて移動が大変。手付かずの土地を掘ることは出来ないけど、耕運能力はまずまず。

 

もう1台は小型。

軽い、はっきり言って掘る能力はあまりなく、あらかじめ耕した土を混ぜ返すくらい。

 

草刈機共との熾烈な格闘を経て、耕運機のメンテナンスもバッチコイな私ですが、

1つ、中型の耕運機で悩みのタネがありました。

 

耕運機には、燃料であるガソリンの他に、エンジンオイルとミッションオイルを入れる必要があります、バイクや車と同じですね。

 

オイルを入れる、ということは排出する方法もあるわけです。

(手持ちの小型の管理機にはなんとミッションオイルを排出する穴がなく、傾けて排出するようです)

 

通常、ドレンボルトと呼ばれるネジがあり、それを開けるとオイルが排出されます。

私の中型耕運機のミッションオイルのボルトはこんな感じ ↓

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真ん中の大きいボルト、悲惨です。

いや、私がここまで放置したわけじゃないですよ? これ中古で買ったんですから。

 

そう、このミッションオイルのボルトがどうしても開けられなくて困っていたのです。

 

過去に固着したボルトを外したことは何度もあったので、

このボルトをなんとか開けようと、試みたコト ↓

 

・ラチェットで回す → 全然カドに引っかからない

・ハンマーで打撃 + バイスプライヤでつまんで回す → ボルトをなめまくって終了

・バーナーで炙って、ハンマーやバイスプライヤ → ボルトをなめまくって終了

・ポンチでボルトを開ける方向にハンマー打撃 → 効果なし

 

ボルトが少し奥まった位置にあり、バイスプライヤが横からかけられないのが辛い。

オイルスプレーも無駄使い、ここまでやってボルトをなめまくってますます酷い状態に。

 

次に考えたのは、

1 車屋に持ち込んで開けてもらう

2 溶接が出来る人に頼んでサビたボルトの上に新しいボルトを溶接してから開ける

 

どっちも面倒。

この耕運機ホントに重い上にタイヤがないので移動が大変なんですよ。

どうしても移動が必要な時は、軽トラにアルミラダーを2台かけてガッチョンガッチョン走らせて乗せる。

どう考えても機体に悪い、アルミラダーもボロボロです。

 

そんな中、気になるアイテムを発見しました。

Ko-kenの「ナットツイスター」なるものです ↓

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一見、ラチェットに装備するソケットのようですが、内部のツイスター構造が丸くなったボルトもガッチリキャッチうんぬん。

 

12mmタイプ1個で2000円くらいですよ! 高い!

ちゃんと効果があるのかちょっと心配でしたが、思い切って買うことに。

 

届きました ↓

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貯めるなら、ラララ楽天ポイントです。

 

開封

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なるほど、ズシっとした素材で、内部はかなりシャープに加工してあります。

この加工がボルトにくい込むので、これであけたボルトは再利用不可とのこと。

 

手持ちのラチェットにちゃんと合うか心配でしたが、バッチシ。

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 いざ回してみると...

バッチシ手応えあり! ナットツイスターしゅごい!

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↑ 固着したボルトをガッチリキャッチ

 

新しいボルトを差込みました。

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取れたボルト ↓ 中の方はキレイだった、外側だけが問題。

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ナットツイスターで検索すると、もっと安価なものもありますけどね。

これ以上失敗するわけにはいかなかったので、値は張りましたがKo-kenの製品を買いました。

 

長年のモヤモヤが晴れました。

 

おわり。

トタン屋根の塗り直し

先日ちょっとだけ書いた、古民家の納屋のトタン屋根の塗り直し。

おおかた作業終了しました。

 

元の状態↓

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 悲惨ですね。サビかたがツートンになるのは上の方は軒が延びててあまり雨がかからないからですね。

 

初日は天気もイマイチで、上の雨ドイを塗ったり↓

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その後、サビかたがマシな軒下になっている所から塗り始めました。

手前は納屋に登らなくても、キャタツから手を伸ばして塗れるので面倒な方からやっつける作戦です。

 

そして初日終了。

 

そして翌日、天気が良かったので一気に塗り進めました↓

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 良い感じです。

おっと、下段の雨ドイも塗らないといけません。

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そしてズバっと完成↓

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とりあえず目立つ所は塗れました。

実は横の屋根やら反対側も少し残っているのですが、これはまた後日ということで。

 

いやしかし疲れました。

 

以上。